カットリストオプティマイザーの使い方:完全ステップバイステップチュートリアル
カットリストオプティマイザーの利用にかかる時間は約5分です。パーツを入力し、素材シートを追加し、のこ刃の切り代を設定して、計算をクリックするだけ。ツールは最も少ない枚数・最も少ない無駄ですべてを収めたシートごとのカットレイアウトと、工房で使える印刷用カットシートを返します。このチュートリアルではCutPlanを使って全体の流れを説明しますが、同じ7つのステップはどのオプティマイザー(OptiCutter、CutList Optimizer、MaxCutなど)にも当てはまります。レイアウトの裏側にある理論を先に知りたい方はカットリスト最適化の完全ガイドを、これが初めてのプロジェクトという方はパネルカット初心者ガイドを先にお読みください。
ツールを開く前に必要なもの
作業を中断して何かを調べ直すことがないよう、まず次の5つを揃えておきましょう。4つは単なる数値で、残る1つは判断が必要な項目です。
- 寸法と数量が入ったパーツリスト。図面、SketchUpモデル、あるいは手描きのスケッチから作成します。すべてのパーツに長さ・幅・数量が必要です。キャビネット関連なら、キッチンキャビネットカットリストガイドにそのまま使えるパーツサイズがあります。
- 素材シートのサイズ。標準的な合板は2440 × 1220mm(8 × 4フィート)ですが、MDF、メラミン、メートル法のシートはサイズが異なります。標準シートサイズリファレンスを確認し、仕入れ先が実際に販売しているサイズを正確に入力してください。
- のこ刃の切り代。1回のカットで失われる材料の幅で、工具によって通常2〜5mmです。これを設定し忘れると、すべてのパーツが小さく仕上がってしまいます。自分の切り代の測り方は切り代ガイドで解説しています。
- 木目方向が問題になるかどうか。突板合板やメラミンには目に見える木目があります。木目を一方向に揃える必要があるパーツは、そのパーツの回転をロックします。どのパーツに必要かは木目方向の記事で説明しています。
- 端材をどうするかの判断。過去の作業で出た使える端材があれば、そのサイズを控えておきましょう。オプティマイザーは新しいシートに手を伸ばす前に、端材から先に消費します。
実例で一緒に進めましょう
具体的にイメージできるよう、このチュートリアルでは18mmバーチ合板のキッチンベースキャビネットを1台作ります。高さ720mm、奥行き560mm、幅600mmです。キャビネット本体は次のように分解されます:
| パーツ | 長さ × 幅(mm) | 数量 | 木目ロック? |
|---|---|---|---|
| 側板 | 720 × 560 | 2 | あり(見える面) |
| 底板 | 564 × 560 | 1 | なし |
| 固定棚板 | 564 × 540 | 1 | なし |
| 上部レール | 564 × 100 | 2 | なし |
内部パーツの幅564mmは、キャビネット幅600mmから18mmの側板2枚分を引いた値です。6mmの背板は別素材なので、独自のグループに分けます(詳しくはステップ2で)。1枚のシートに6つのパーツという小規模な例ですが、すべてのステップを正直に示すには十分な規模です。
ステップ1:パーツを入力する
CutPlanを開くと、パーツ入力用のテーブルが表示されます。各パーツにラベル(「側板」など)、長さ(長い方の寸法、720mm)、幅(560mm)、数量(2)を入力します。図面を上から順に、決まった順序で――キャビネット本体の側板、次に天板と底板、次に棚板、最後にレールと背板――という具合に進めましょう。順序を一定に保つことが、パーツの入力漏れを防ぐ最善の方法です。入力漏れはシートを切り終えてから初めて発覚するため、もっとも高くつくミスになります。
パーツはすべて仕上がり寸法で入力し、間隔の計算はツールに任せてください。切り代の分を手動で足す必要はありません。オプティマイザーがパーツ同士の間に自動で刃の幅を挿入するため、両方で加算すると二重計算になってしまいます。プロジェクトのパーツ数が数十にのぼる場合、CutPlanは表計算ソフトからのCSV貼り付けに対応しているので、1行ずつ入力する必要はありません。こうしたツールの入力面についてさらに詳しくはカットリスト最適化アプリガイドをご覧ください。
ステップ2:素材シートを追加する
素材セクションに切り替えて、購入予定または手持ちのシートを入力します。
- シート寸法。仕入れ先の実際のサイズを入力します。今回の例では2440 × 1220mmです。ここで適当な数値を入れると、シート上のすべてのパーツの配置がずれてしまいます。
- 複数のサイズ。フルサイズのシートに加えてハーフサイズのシートもある場合は、それぞれを別の素材行として追加します。オプティマイザーは無駄が最も少ない組み合わせを選びます。
- 端材。使用可能な端材を追加の素材として登録すると、ツールは新しいシートより先にそれを消費します。これだけで2枚必要だった作業が1枚で済むこともあります。実際に再利用できるよう測定・保管する方法は端材管理ガイドで解説しています。
- 材料名。素材にラベルを付けておく(「18mmバーチ合板」など)と、印刷したカットシートを工房で見たときに一目で分かります。
今回のキャビネットは本体に18mm合板、背板に6mm MDFを使うため、2つの材料グループを作成します。オプティマイザーは各グループを個別に計算するので、6mmの背板が18mmのシートに配置されることは絶対にありません。パーツリストを作る前に何枚のシートが必要か見当をつけたい場合は、必要シート枚数の計算ツールで手早く見積もれます。
ステップ3:切り代・木目・単位を設定する
3つの設定がプランの精度を決めます。ここさえ正しければ、あとは自動です。
切り代の幅は、最も見落とされがちな設定です。使う工具に正確に合わせてください。この隙間は積み重なっていくため、3.2mmの切り代で15回カットするシートは、使える長さを約48mm失います。これはパーツが収まるかどうかを左右するのに十分な差です。よくある値は以下の通りです:
| 工具 | 標準的な切り代 |
|---|---|
| ジグソーまたはバンドソー | 1.0〜2.0 mm |
| トラックソーまたは精密なテーブルソーの刃 | 2.2〜2.6 mm |
| テーブルソー(コンビネーションブレード) | 3.0〜3.2 mm |
| 縦型パネルソー | 4.0〜4.8 mm |
| CNCルーター(コンプレッションビット) | 6.0〜8.0 mm |
自分の切り代は、シートを1回カットして、切り離した2つのピースの幅の合計を元の幅と比較すれば測定できます。手順は切り代ガイドで解説しています。次は木目方向です。今回の側板2枚のように木目が見えるパーツだけロックし、底板や棚板のような隠れたパーツは自由に回転できるままにしておきます。ロックのかけすぎは自ら招く失敗で、ロックしたパーツが増えるほどパズルを収める手段が減ってしまいます。最後に単位がすべてミリメートル(メートル法)か、すべてインチで統一されているか確認してください。ミリメートルとインチが混ざると、レイアウトはとんでもないことになります。これは初回計算が「おかしい」と感じる原因として意外に多いものです。エッジバンディングを行う場合は、パーツごとにバンド分の余裕も加えてください。トリム量についてはエッジバンディングガイドで説明しています。
ステップ4:計算する
「計算」を押します。CutPlanでは計算処理がブラウザのWeb Worker内でローカルに実行されるため、プロジェクトの情報が端末の外に出ることはありません。エンジンは数千通りの配置を、シート枚数と無駄の少なさを評価するスコアリング関数でテストし、最も良い結果を返します。今回の6パーツのキャビネットは1秒もかからずに解決します。40〜60パーツのキッチン一式でも数秒で収まり、体感できるほど時間がかかるのはパーツ数が100を超えるあたりからです。
ステップ5:結果を読み取る
シートごとのレイアウト図、合計シート枚数、歩留まり、カット順序が表示されます。注目すべき数値は歩留まり――シートのうち実際のパーツで埋まっている割合です。100%を追い求めるのではなく、次のように読み解いてください:
| 歩留まり | 一般的な意味 |
|---|---|
| 85%以上 | 優秀。これ以上の改善余地はほぼありません。そのまま進めましょう。 |
| 78〜85% | 良好。パーツサイズが混在する場合の典型的な範囲です。 |
| 70〜78% | 問題ありませんが、1つのパーツが余分なシートにはみ出していないか確認してください。 |
| 70%未満 | 原因を調査してください。素材サイズの間違い、木目ロックのかけすぎ、あるいは単に大きなパーツが数点あるだけかもしれません。 |
今回のキャビネット1台分では2440 × 1220のシート1枚の一部しか埋まらないため、歩留まりは低く見えますが、これは想定通りです。小さなキャビネット1台では、残った部分は無駄ではなく、再利用できる大きな端材になります。歩留まりが公平な評価指標になるのは、シートが本当にいっぱいになってからです。あわせて、木目をロックした側板が図面上で固定(回転なし)として表示されているかも確認しましょう。そして残った領域にも目を通してください――大きな長方形は将来使える素材、細い切れ端は正真正銘の廃材です。結果がおかしいと感じたら、まずエンジンを疑う前に入力内容を確認してください。10回のうち9回は、寸法の間違い、切り代の入力漏れ、または不要なパーツでの木目ロックが原因です。これらはすべてよくあるカットリストの間違いの記事で取り上げています。
ステップ6:カットシートをエクスポートする
レイアウトに問題がなければ、エクスポートしましょう:
- PDF(無料)。もっとも一般的な選択肢です。印刷して工房に持って行きましょう。レイアウト図、パーツリスト、番号付きのカット順序が含まれます。各セクションの見方はPDFカットシートガイドで解説しています。
- DXF(Pro)。CNCルーターやビームソーが直接読み込める正確なパーツ形状データで、寸法を打ち直す必要がありません。オプティマイザーから機械までファイルを持っていく手順はDXFエクスポートとCNCガイドで解説しています。
- CSV。在庫管理や仕入れ先への見積もり依頼に使える、表計算ソフトで扱いやすいパーツリストです。
CutPlanの無料プランにはPDF・CSVエクスポートと月30回の計算が含まれており、今回のキャビネットのような単発プロジェクトには十分です。DXFはProプランの機能で、詳しい比較は機能ページにまとめています。
ステップ7:カットする
印刷したカットシートを工房に持って行き、順番通りに進めましょう。次の3つの習慣を守れば、せっかくのきれいなプランが現場で崩れることはありません:
- 番号順に従う。オプティマイザーはフルサイズのシートを動かす回数が最小になるようカット順を決めています。順序を飛ばすと、同じシートを2回扱うことになりがちです。
- 切り出したピースにはその都度ラベルを付ける。すべてのパネルに鉛筆でパーツ名を書くか、マスキングテープを使いましょう。今回のキャビネットでは、720 × 560の側板と564 × 560の底板は、積み重なると取り違えやすいものです。
- 使える端材は取っておく。おおよそ300 × 300mmより大きい長方形の端材は、保管しておく価値があります。材料名とサイズを書き込み、立てて保管し、端材リストに追加しておけば、次の作業は無料の素材からスタートできます。
これで、空のパーツテーブルからラベル付きのパネルの山まで、一連の流れが完了です。入力に約5分、計算に1〜2秒、そして工房で信頼できるプランが手に入ります。2回もやれば体が覚えます。なぜそのレイアウトになるのか仕組みを理解したくなったら、カットリスト最適化の完全ガイドで内部の仕組みを解説しています。
よくある質問
パーツのサイズを入力する前に、切り代を差し引く必要はありますか?
いいえ。すべてのパーツは仕上がり寸法のまま入力してください。オプティマイザーがピース同士の間に自動で刃の隙間を加えるため、自分で差し引くと切り代が二重に計算され、すべてのパーツが刃幅一つ分小さくなってしまいます。あなたがやるべきことは、実際に使う工具に合わせて設定画面で切り代の値を一度入力するだけです。隙間はカットの列に沿って積み重なるからです。3.2mmの切り代で15回カットするシートは使える長さをおよそ48mm失い、これはパーツが収まるか収まらないかの差になるのに十分です。切り代は推測ではなく測ってください。板を二つに切り、ピースを合わせた幅を元の幅と比べればわかります。パーツ側に含めるべき唯一の取り分はエッジバンディングです。バンディングを貼ったエッジは仕上がり寸法を変えますが、切り代が変えることはないので、そちらはツールに任せてください。
初回の作業には実際どのくらい時間がかかりますか?
小規模なプロジェクトであれば、パーツと素材の入力に約5分、それから計算に1、2秒を見ておいてください。その時間のほとんどは入力に費やされます。各パーツにはラベル、長さ、幅、数量が必要で、各素材シートには実際の寸法と素材名が必要です。計算そのものはブラウザ内でローカルに実行され、キャビネット一つなら1秒よりずっと短く解決し、40〜60パーツのキッチン一式でも数秒に収まります。木目のロックと端材在庫は、初めてだと学習に10分ほど余分にかかります。主にどのパーツが見えるかを決め、残り物を測る時間で、2回目以降はかかりません。作業を短く保つのは、ツールを開く前に5つの入力、つまりパーツリスト、シートサイズ、切り代、木目の判断、端材のサイズを集めておくことです。途中で止まって数字を探す方が、入力そのものより時間がかかります。
このチュートリアルを進めるのにアカウントは必要ですか?
いいえ。パーツの入力、計算、PDFのエクスポートは登録なしで行え、空のパーツ表から印刷したカットシートまで、このチュートリアル全体をカバーします。無料アカウントを作ると追加されるのは、プロジェクトの保存、端材の追跡、別のデバイスでの作業の続行だけです。保存が重要になるのは作業が複数回のセッションにまたがるときです。数十パーツのキッチンのリストは二度入力したいものではありませんし、端材在庫は、あるプロジェクトの残り物が次のプロジェクトの開始時にまだ記録されている場合にしか役に立ちません。計算例のようなキャビネット一つには、そのどれも必要ありません。6つのパーツを入力し、シートを追加し、切り代を設定し、計算して印刷するだけです。アカウントなしで始め、明日またレイアウトに戻りたい、あるいは以前の作業の残材を再利用したいと初めて思ったときに作成してください。
レイアウトで使うシート枚数が想定より多いのですが、何が問題ですか?
次の3つを順に確認してください。切り代の値、木目が見えないパーツで木目がロックされていないか、そして寸法の入力ミスがないか。切り代の設定忘れがよくある原因です。刃の隙間はカットのすべての列に沿って積み重なり、列の最後のパーツを新しいシートに押し出すことがあるからです。次は木目のロックのかけすぎです。ロックされたパーツの一つ一つが、隙間に合わせて回転させる方法を奪うため、誰も見ない背板、棚板、桟は自由のままにしておくべきです。3つ目は入力ミスで、長さと幅の取り違えや単位の混在は、ばかげて見えるレイアウトを生みます。また、素材のサイズが仕入れ先が実際に売っているものと一致しているかも確認してください。推測したシートサイズはすべてのパーツをずらします。この中のどれかを直せば、エンジンを上書きする前に想定外のシート枚数はほとんど解決します。エンジンは実際の作業では通常、理論上の最良から1、2枚以内に収まります。
同じプロジェクトで異なる素材を扱えますか?
はい。18mm合板と6mm MDFのように、素材ごとに別のグループにまとめてください。オプティマイザーはグループごとに個別に計算するため、薄い背板が厚いシートに配置されることはありません。各グループには独自の素材シートの行があるので、購入するすべての素材について実際のシートサイズと数量を入力し、グループが別々に計算されるおかげで、一つの混ざった数字ではなく、素材ごとに何枚発注すべきかを読み取れます。これは材木店で重要です。合算した合計は、各素材がどれだけ必要かについて何も語らないからです。グループ分けは印刷したカットシートの読みやすさも保ちます。すべてのページに素材のラベルが付くので、ノコギリのそばで誰かがカーカスの素材から背板を切ることはありません。グループには「18mmバーチ合板」のように仕入れ先が使う呼び方で名前を付け、端材は元のグループに入れたままにして、合板の残材がMDFのパーツに提供されることが決してないようにしてください。